■たまご■


うまれてはじめて
見上げた母親の顔
152センチの巨人だった

微笑みかけてた
やさしさに包まれてた
ぼくは暖かなたまごのなか

いつの頃だろう
小さくなっていく母親に
手をふって ひとり歩きはじめた

やめとけっていわれて
いわれるほどやりたくなる
たまごを抜け出したばかりのぼくに

やっと現れた
ウコッケイのような君が
星占いどおりの雨上がり

お人好しのぼくには
ちょっぴり気が強すぎるけど
でもたまらない もしかしたらMなのね

涙に濡れている寝顔に
ダイヤモンドのリング贈るよ

これからふたりで
このたまごを暖めよう
君が夢見ていたスイートホーム

花が咲くころには
君も母親になるだろう
その小さな手のひらのなかには

いまはただ
たまごの黄味をつつむ白味になろう
君と暮らす このたまごのなかで



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